この小説に出てくる”笑わないアイドル”って・・・【持続可能な魂の利用】

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「持続可能な魂の利用」(著:松田青子)という小説を読みました。いえ、難しい内容のお話ではありません。

ざっくり説明すると、現代の男社会に生きる30代の女性主人公が、社会の闇に直面しながらも、ある人物との出会いをきっかけに生きる糧を見つけ、やがて大きな決断をすることになり・・・というお話。

そう遠くない未来(あるいはすでに現在)を舞台とした、社会の問題を女性視点で問題提起した作品であり、けれども重たいタッチではなく、読みやすい文章となっています。男性は思わずドキッとさせられる描写があるかもしれません。男性と女性の価値観の違いをリアルに描いています。

そしてここからが本題。

ある日、主人公が駅前を通った時に、街頭ビジョンにとあるアイドルグループのMVが流れます。パフォーマンス中「冷たい、射るような眼差し」をした、十代の少女である××がセンターを務めるグループ。彼女たちは、パフォーマンス中に”笑顔を見せない”ことがよく注目されます。

「社会の生きにくさ、そして同調圧力に抗う強さを謳っていた。衣装はほかの系列グループと同じく制服がベースになっていたが、まるで軍服を彷彿とさせるようにその生地は厚く~」

これはまさしく欅坂46のことではないでしょうか。そして、××は平手友梨奈のことを指しています。

しかも、ただ好きになるだけではなく、”主人公の価値観を変えてしまうほどの影響力”を与え、物語でも重要な役割を担っています。クライマックスには××が主人公どころか、日本を変える大きな変革が起きます。

思わず、「マジか!」と叫んでしまいそうにもなるその結末は、ぜひ読んで確かめてみてほしいです。冒頭にも書いたように、難しい文章ではないので、そしてなにより彼女たちが出てくるので、割とサクサク読み進められると思います。思った以上に物語に関わってくるので、ある意味想像を裏切ってくる作品です。最後の結末は予想できないと思います。