”頬に落ちる涙は 温もりに乾かされるのだろう” 渡邉美穂 卒業セレモニー ライブレポート

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6/28(火)に、国際フォーラムにて渡邉美穂の卒業セレモニーが行われました。

「卒業ライブ」という名目ではないので、何をやるのだろうと思っていましたが、渡邉美穂と日向坂46の今までのすべてが詰まっていました。

富田鈴花、松田好花、渡邉美穂からなるユニット、「ごりごりドーナッツ」による影ナレからライブはスタート。

遊園地で流れるような軽快な音楽で会場を盛り上げます。今回はスティックバルーンはない様子。手拍子が鳴り響きます。最後にひゅーんと落ちるような音がして、ライブは開幕です。

目次

Overture

べみほだらけの映像になっていました。これは櫻坂46の渡邉、渡邉理佐の卒業ライブと同じですね。

ハッピーオーラ

1曲目はけやき坂46の楽曲。白と空色からなる、チェックとストライプのドレス衣装です。

MC

くみてんの挨拶からMCタイムに。当の本人であるべみほは、「実感わかないですね」と今の想いを話し、「最後まで駆け抜けるだけ」と決意を語りました。

みーぱんは「何を話すか決めてないの」と、今思ったことを素直に話します。ドラマ「声春」で共演した際、べみほが「現場に来るだけでその場の空気が変わった」と、印象を語りました。

続いてまなもは、オーディションの時から一緒だったというエピソードを披露。3次審査の待ち時間がとても長く、もう一人いた子と3人で「スモークタン」を食べて過ごしたということです。

ぱるは、2期生の楽屋からいつもべみほのすごい声が聞こえてくると印象を話しつつ、「後輩になれて良かった。今日はもらったものを返せるように」と意気込みを語りました。

映像

MCの後は暗転して、画面に映像が流れます。

かとしとひなのが、それぞれべみほについて語ります。

かとしは、いつも自分が服を買うのを見守るだけのおでかけをしていると。そして、初めてセンターを務めた「ハッピーオーラ」のMV撮影で、いつも隣で励ましてくれたと話します。

ひなのはファンの時から印象が変わらなかったとして、こさかながいない時期に自分がそのポジションに入ることでべみほとWセンターをする機会が多く、支えてもらったと話しました。

そんな二人とべみほは、「リスペクトスリー」というユニットを組んでいて、次に披露されるのはそのユニット曲となりました。

やさしさが邪魔をする

パフォーマンス中、かとしの目は少し涙ぐんでいるように見え、べみほも顔を見合わせたときにつられている様子でした。曲自体もエモいので、よりそうさせたのかもしれません。

あくびLetter

続いてはにぶちゃんがラジオ風に音声のみでお話しします。

そして次の曲はにぶちゃん、おすし、べみほのユニット「カラーチャート」による楽曲でした。

バスケのような振付けがあったり、明るくてホワホワした世界観の楽曲とパフォーマンスでした。

映像

2期生が加入当初に撮影をした学校に、松田、富田、おすしの3人が訪れました。

演技やダンスが上手で、ストイックで、松田の休養中も毎日連絡をくれたと言います。「やめてからも輝くんだろうな」「未来が楽しみ」と、卒業後の活躍を確信していました。

最後に3人でべみほに宛てて書いたポエムが詠まれます。「あのときの素直な気持ち、忘れないあなたで」

半分の記憶

衣装が黒と空色の斜めのストライプのドレスに変わります。2期生のみの楽曲で、こさかなもにぶちゃんもみんな揃ってのパフォーマンスです。それにしても、みんな顔面が強い、美しい。

沈黙が愛なら

続いても2期生のパフォーマンスが続きます。先ほどのがかっこいい曲だったのに対して、今度は笑顔で歌う明るい、そして優しい曲です。曲調とあいまって、これは涙腺をやられます。

映像

続いては高本、きょんこ、くみてんが印象や思い出を語ります。

けやき坂46が主演したドラマ「Re:Mind」において、2期生で唯一出演し、しかも重要な役を担ったべみほ。まだ加入間もない彼女について、「こんなにふざけるタイプと思わなかった」と話します。

また「声春」では高本が泣くシーンで、台本にないのにべみほも泣いていたというエピソードを話し、その演技力に尊敬すると語ります。

卒業するともう戻れない見たいのがあるけど、いつでも帰ってきてほしいと話しました。

青春の馬

こさかなとべみほを中心に描かれたドラマ「DASADA

」の主題歌。後半のところで、センターのこさかながひよたんの手を取り踊り出すのが特徴ですが、この日差しのべられたのはべみほ。卒業とか、ドラマの二人だとか、もう色んな感情が渦巻くほどエモい演出で、この展開を待ち望んでいました。

最後は、未来に向かって指を伸ばすようにして終わります。

企画 ~2期生だけが知っている、ミホ・ワタナベクイズ~

にぶちゃんと河田の、お味噌汁コンビが司会を務める企画コーナーに突入。2期生から出題されるクイズに、1期生と3期生が答えてポイントを競います。勝者には、べみほと一緒にパフォーマンスをする権利が与えられるので必死です。

松田からの出題は、べみほ家のリビングの机に常備されてるのは「ウエットティッシュ」「ティッシュ」あとひとつは何?というクイズ。

これにはかとしがリップ(ワセリン)と回答し1ポイントゲット。

続いては富田からの出題。「初期からはいてるレッスンのズボンの・・・」と、出題の途中でまたしてもかとしが「糸が出ている」と正解に。本人いわく、990円で買ったもので、それを4年間はき続けていたのだとか。

続いておすしの問題。寝癖がひどいときにすることは?

ここで3期生のみくにが「写真を送る」でポイントを獲得しました。ショートのときにひどかったそうです。

次が最後の問題で、正解すると1万ポイントというお約束の展開に。出題者はにぶちゃん。みほちーやミホ・ワタナベなど色んなニックネームがありますが、にぶちゃんだけが呼んでいる愛称は?というもの。

このクイズは最終的にひなのが「みほる」と正解し、3期生が逆転勝利しました。

Right?

ということで、クイズに勝利した3期生の楽曲に、べみほを加えた4人で披露。べみほ自身も「めっちゃ好きな曲」と明かし、ずっとやりたかったそうです。後にも先にも今日だけのスペシャルコラボでした。

そしてパフォーマンス後、話しているとステージの裾でうらめしそうに覗く1期生の姿が。結局、先輩命令という展開でこちらも披露することになりました。

それでも歩いてる

ドラマ「Re:Mind」の主題歌。ポエトリーのような歌い方が印象的で、椅子を使ったパフォーマンスで楽曲を表現します。最後に椅子を並べて、そのハードルを越えるパフォーマンスは、無事に全員成功しました。

MC

ここまでを振り返って、「みんなとやるのが楽しすぎて」と悲しみよりも楽しさが勝っているここまで。ライブは後半に突入します。

映像

オードリーからのビデオメッセージが届きます。春日が最初、「ディーン・フジオカです」と名乗ったことに若林は触れず、後になって「春日ですけども」と訂正ツッコミを入れていたのが、オードリーの漫才ぽくて面白かったです。

卒業後にヒルナンデスにゲストに来たときは、「関係性はリセットされてると思いますので驚かないでください」と、べみほを驚かしていました。

僕なんか

ここで最新曲「僕なんか」が披露されます。ここから怒涛の展開でライブは進んでいきます。

NO WAR in the future 2020

きょんことWセンターを務める曲。けやき坂時代からの名曲です。番組でぶりっことかで揉める展開を思い出しました。

恋した魚は空を飛ぶ

激しいダンスが印象的な、べみほセンターの2期生曲。こさかなとにぶちゃんは不在でしたね。それでもめちゃくちゃ激しくてカッコいいパフォーマンスでした。

誰よりも高く跳べ!2020

けやき坂時代からの、ライブの定番曲。みんなでポーズをとるところは、「がおー」ポーズでした。

ラスサビで、いつもはくみてんが叫んで会場を煽る役目を、べみほに促します。べみほは驚きつつも、「おひさま、跳べ~!!」と全力で叫びました。その後に感極まってしまっていたのが印象的でした。

映像

メンバー発表で名前を呼ばれる様子、けやかけで澤部とバスケ対決をしている様子、そして憧れの存在と話す、ねるの最後の握手会の裏で泣いている様子など、これまでの活動の様子が流れました。

飛行機雲ができる理由

本編最後を飾るのは、メンバー全員で歌う「飛行機雲ができる理由」。明るく楽しいのに涙が出る、そんな楽曲です。

パフォーマンス後、「めちゃめちゃ楽しかったし、幸せでした!」と話していました。

アンコール ~卒業セレモニー~

キラキラ光るカチューシャ、イヤリング、ネックレスを身に付け、空色のドレスに身を包んだべみほが登場します。

話すことは事前に考えずに、今日ここまでやってきて思ったことを話したいと言い、ここから約15分間、アイドル・渡邉美穂の最後のスピーチが始まります。

「実感がわかなくて、卒業すのが今でも信じられないです。それぐらい人生の一部になっていて、それがなくなるのは想像できません。メンバーは家族みたいな存在です」

「けやき坂に入ったときからしっかりした人と思われて、自分もそう徹してきたけれど、ほんとは繊細で弱い部分もあります。誰かのためになれてるのかなと悩んだこともあったけど、卒業発表してから自分が思ってる以上の人に愛をもらえて、こんなに愛されてるんだなと、強く感じました。生きてて良かった、この道に来て良かったと思える5年間でした」

「ミーグリで涙を流しながら伝えてくれた人もいて、誰かのためになれてたんだなと。救われた人がいるならそれだけで、アイドルになって良かったです」

「大好きなメンバーがいる素敵なグループに入れました。1期生からは、卒業したらこれからは先輩後輩じゃなく親友になれるねと言ってくれました。3期生は頼もしい成長をしてくれています。2期生は、『沈黙が愛なら』の2サビで見たみんなの後ろ姿が大きく見えました」

「いちばん感謝を伝えたいのは、おひさまのみなさん。何気ない一言が、私を勇気づけてくれました。私を見つけてくれて、ありがとうございました。またみなさんと、違った形でお会いできたらと思います」

スピーチを終えると、グッズTシャツを着た2期生とひなのが駆け寄ります。このメンバーでべみほのためにサプライズで用意した楽曲があります。

君のために何ができるだろう(ピアノver.)

サプライズを発案した富田の伴奏で、普段とは違うピアノver.を披露しました。すべてが美しい。何ものにも変えられない素敵な絆を感じました。

こさかなは、べみほは活動する上でも近しい存在だったと言い、休養中も離さないでいてくれたので、戻るきっかけになれたと話しました。

JOYFUL LOVE

最後は全員で「JOYFUL LOVE」を歌います。定番とはいえ、やっぱり会場が虹色に染まる景色は圧巻でさすがだな、素晴らしいなと思います。あの場にいるおひさま全員を尊敬します。

“頬に落ちる涙は 温もりに乾かされるのだろう"

この記事のタイトルにもした、この曲のラスサビの一節です。べみほの涙と、それを暖かく見守るメンバーの様子は、まさにこの歌詞そのものでした。

最後に改めておひさまに挨拶をして、ゆっくりとステージを後にしたのでした。

アイドルとしての人生は終わりましたが、彼女は必ず、その輝くような美しい笑顔で戻ってくると確信しました。それまではしばしのお別れですが、この先も幸せに過ごしてくれることを心から願います。

日向坂46

Posted by ウイング