ゆっかー卒業後の初舞台は時代劇!『新・幕末純情伝』

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1/28~2/12まで東京・新宿の紀伊國屋ホールで、2/17~19に神戸で開催された舞台『新・幕末純情伝』に、櫻坂46卒業後初舞台となる菅井友香が主演を演じました。つかこうへい作品は『飛竜伝2020』以来で、再び主演・ヒロインの重大な役どころに抜擢されました。

私は新宿の紀伊國屋ホールで観劇しました。会場は良くも悪くも狭めの会場となっており、私自身はこの場所はずーみん(元欅坂46・今泉佑唯)が出演した同じくつかこうへい作品の舞台『熱海殺人事件』以来です。席はO9と、縦にも横にもほぼ真ん中の位置でした。演者の表情は見えるか見えないか微妙な距離ではありましたが、舞台を観るにはちょうど良い席でした。

開演まではJ-POPがBGMで流れており、日向坂46の『キツネ』に反応している人もいたので、私の見立てでは8割がゆっかーや坂道ファンの人だと思いました。

物語の舞台は幕末。江戸幕府と大政奉還を目論む攘夷志士との争いが激化。激動の時代を男として育てられた沖田総司(菅井友香)は、新選組の一員として活動します。その中で新選組の副長・土方歳三、そして倒幕を目指す坂本龍馬との間で自分の使命や恋心に揺れていきます。

前回の飛竜伝もそうでしたが、この舞台は時代設定に合った衣装はほとんどなく、ジャージやTシャツ姿が特徴です。最初に主人公のゆっかーが登場するシーンではミュージカルばりの歌唱があるのですが、なんと曲は「鬼滅の刃」の「残響」。殺陣を披露しながらゆっかー自身が歌います。なんでやねん!と思いながらも、またゆっかーの歌声を聞けたことは嬉しかったです。そして殺陣もさまになっていて、この後も物語を通して華麗な刀さばきを見せてくれました。

新撰組での日常パートでは、ギャグや時事ネタを盛り込んだ会話が繰り広げられます。「ルフィ」「スシロー」など、表ですればギリギリのユーモアを盛り込みます。その他に「危なっかしい計画」「櫻坂があれば日向坂がある」など、もちろんゆっかーが主演であることならではのワードも飛び出します。新撰組の入隊条件に「歌って踊れて人を切れる」と言われますが、「東京ドームまで行きました」と笑いを誘いました。

沖田総司なので言葉遣いは男のそれとなっています。前作もそうでしたが、出演者のまくし立てるようなスピードとセリフ量のある会話が魅力で、加えて今回は昔の言葉や土佐弁・薩摩弁も出てくるので、それをスラスラと話す皆さんに本当に感心させられました。

新撰組やその時代の話は大河ドラマとか(銀魂とか)で少し知っている程度の知識ですが、「沖田総司は女だった」という新しい解釈が加わることで物語としても新鮮で面白いものでした。歴史では病気で亡くなったと思いますがどんな結末になるのか、そこに恋愛も絡み、最後はどうなるんだろうとハラハラしながら物語に没頭しました。

カーテンコールでは劇中とは打って変わり、純白のドレスを着飾って登場しました。その他の役者さんたちも黒いスーツをビシッと着こなしています。アンコールの拍手喝采の後、グッズが当たる抽選会が始まりました。最初は「誠」の字が映える、新撰組のキャストが劇中着用していたのと同じデザインのTシャツが2名に当たりました。

次にゆっかーが用意した馬のぬいぐるみと、本人が下の紀伊國屋書店で買ってきた1st写真集「フィアンセ」、さらに勝海舟を演じた吉田智則さんが買ってきた、沖田総司の本当の姿「菊姫」と同名の日本酒。これ当たった人はまじで幸運ですね。「その日まで」がBGMで流れていたのもよかったです。

櫻坂ではないゆっかーを初めて見ましたが、いくつの舞台を経て、演者としても座長としても立派な姿を見ることができました。とても頼もしい姿と鬼気迫る迫力のある演技に圧倒されました。没入感半端ない。それはゆっかーだけでなく、ステージに立たれた役者さんみんなが素晴らしかったからです。

櫻坂46

Posted by ウイング