【Ado】全国ツアー2023「MARS(マーズ)」@日本武道館公演レポート! ~ツアータイトルに込められた想いと3つの夢~

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6/29から9/17まで行われたAdoの全国ツアー2023「MARS(マーズ)」。8/29に行われた日本武道館公演に行きましたので、感想を交えてレポートしていきます。

今回のツアーは埼玉~広島がホール公演、東京~神奈川がアリーナ公演と異なった形式で行われました。基本となる楽曲は変わりませんが、この期間に発表された新曲などがアリーナ公演では新たに披露されることになりました。

私自身、Adoのライブは初めてでした。グッズに関しては通販での事前販売があり、買うものは決めていたのでそちらで購入しました。必須であろうペンライト、それからTシャツやキーホルダー、缶バッジを買いました。

会場ではグッズやライブ映像作品の販売に加え、サンリオとのコラボキャラクターのグッズ販売、過去のライブ衣装展示などが行われていました。ファンクラブ「ドキドキ秘密基地」の有料会員は、限定でおみくじを引くことができました。これはくじ自体が景品となっており、Adoのメッセージも書かれています。私が引いたのは中吉「中吉だってさ。どんな気持ちですか?」。ちなみに凶(狂)を引くと直筆のメッセージが書かれているらしいです。

私の席は北西1階席でした。北西ブロックはほぼステージの真横でステージの映像は見えにくかったのですが、ステージにめちゃくちゃ近かったです!

ライブレポート

ステージは前面に生演奏をするバンドの方々がいて、開演時にせりあがる後方ステージの中央に正方形の大きな箱が設置されています。Adoは基本的にこの中で歌唱します。

始まるまでは水色に光って中が見えないようになっているのですが、開演2分前になるとその中でキラキラした衣装が動くのがうっすらと見えました。どうやって登場するのかと気になっていたので、「もうそこにいるじゃん!」と驚きました。

オープニング映像が流れいよいよ開演。1曲目はなんと「踊(Bon-odo Remix)」です。夏の時期にあわせてリミックスを披露してくれました。もとのほうが好きで、このバージョンがあるのも知っていましたが、まさかライブで披露してくれると思わなかったのでいきなりテンション爆上げです。

正面から見るとどうなのかわかりませんが、普通にAdoの姿が見えます。照明はあたっていないのでもちろん顔がはっきり見えることはないですが、横顔だったり、どんな衣装を着ているのか見ることができました。先程も書きましたが全身キラキラのメタリックな衣装で、今回のMARS(火星)から宇宙を意識した衣装なのかなと連想しました。あと、めちゃくちゃ踊りますよね。キレキレのダンスを踊りながらあの歌声なんて素晴らしすぎる!顔が見えないならではなのか、結構後ろを向きながら歌っているのも印象的でした。

続いて披露されたのは「私は最強」。ワンピースの歌ですが、この曲はAdo(ウタ)のももちろんですが、楽曲提供したMrs.GREEN APPLE自身が歌っているのも同じくらい好きです。どんなときでも気分を最高に高めてくれる素敵な楽曲です。

次の「FREEDOM」は観客の合いの手(コール)も楽しめる曲になっていました。「声あげてoh oh」。「阿修羅ちゃん」も個人的によく聴く曲ですし、ハイテンポなメロディと歌詞が素晴らしいです。「ウタカタララバイ」まで聞けるとは…歌うには難解な曲なので、それをライブで生歌唱するAdoはすごすぎます。

ここからはセルフカバーの楽曲が続きます。後々発表されましたが、これらは全て12月発売のアルバムに収録されており、ファンによるアンケートが反映されています。だから選んだ人にとっては「もしかして…」と気づける要素だったのかも。中森明菜の「飾りじゃないのよ涙は」。昭和を代表する名曲で、低めの曲調もマッチした素晴らしい歌声でした。その正反対となったのが、TK from 凛として時雨の「unravel」。アニメ「東京喰種」の主題歌ですが特徴なのは超高音ボイスであること。見事に歌い上げたその姿に震えましたね。ここからはAdoにとってはむしろホームと言える、ボカロ曲です。「ヴィラン」「ブリキノダンス」を披露しました。不勉強であまり知らなかったのですが、だからこそ彼女自身の楽曲なのではと思えるぐらいモノにしていました。

「レディメイド」で会場が真っ赤に染まり、「行方知らず」に続いて披露された「夜のピエロ」も好きな曲のひとつです。オールナイトニッポンの初回を聴いていた時に最後に流れたのですが、真夜中の不思議なテンションと幻想的なメロディがマッチしていたのをよく覚えています。その次の「花火」は背景に花火が打ち上がる演出で、この夏に見た花火のなかで一番良かったです。

ドラマの主題歌「向日葵」は反対に日の光に包まれるかのような暖かな歌声が印象的でした。強い曲だけでなく、このような優しい曲も表現できる、幅の広さを見せてくれました。次の「リベリオン」をあまり聴いてこなかったのですが、一気に好き度が上がりました。会場も大盛り上がりでした。

「アタシは問題作」は自分が情報をちゃんと追うようになってから初めて発表された曲で、思い入れがあります。サビで観客が「アタシは問題作」「あんたちょっと問題がある」と歌うところは最高に楽しかったです。

「トットムジカ」で狂ったように歌い踊り、終わりと共に床に倒れ込んだAdo。沈黙を破ったのは「正しさとは…」と「うっせえわ」を歌い出した時です。このセットリスト強すぎます。この2曲を並べるなんて。私も世間と同様にこの曲がリリースされて衝撃を受けたひとりなので、生で聞けて嬉しかったですし、サビで「うっせえわ!」とシャウトに近いコールをしました。

当時はまだ配信されていなかった新曲「DIGNITY」も披露されました。今まで箱の中で歌っていたAdoが床がせりあがって外に出てきて歌っていたのも興奮しましたし、映画の世界観に沿っているであろう、深くて静かな、しかしサビでは壮大さの増す素晴らしい楽曲でした。

普段朝はめざましテレビを見ている自分からしたら、その主題歌に選ばれたのは嬉しかったし今も流れていると口ずさみながら見てしまうのですが、「いばら」も披露されました。学生の頃は時期によってめざましのテーマソングがトラウマに感じることもありましたが、そう考えると今の学生はうらやましいですね。

ここで本編が終わり、バンドメンバーも下がって無人になったステージに向かって、観客のアンコールがこだまします。その声援に応えたアンコール1曲目は「逆光」。こちらもウタの曲ですが、CD音源でもあれだけ力強いのに、生歌で聞いた迫力はすさまじいものでした。

次に当時はまだ配信前で聞きなれていなかった「唱」です。今だったらゾンビダンスを踊りながら聞けたら楽しいだろうなと思いますが、それがなくても充分に楽しい曲でした。会場がオレンジ色に包まれて終盤にもかかわらず大盛り上がりでした。

ライブ中何度かMCタイムがあったのですが、最初のMCではこのライブのテーマ「MARS」を名付けた経緯を話してくれました。これまで数々の夢の舞台でライブを成功させてきたAdo。次の目標を見失いかけることもあったけど、また次のステージへと歩み始めました。その中で人類はいずれ火星に移住する未来がくるかもしれないという話にインスピレーションを感じて、このツアーが自分にとっての大きな一歩になるようにと名付けられたようです(少し曖昧なので違ったら教えてください)。

中盤のMCでは、地方公演のときはご当地ネタを話していたそうですが、今回はリハーサルの合間に買い物に行った話でした。結果的には同じようなバッグを買ったとのことですが、見ていたときに店員さんから「ちょっとしたパーティーにも使える」と言われ、ちょっとしたパーティーって何?日本だとないんじゃないか(タコパは違う?)という話と、この夏の思い出の話で、ナイトプールでサングラスをする人に対して思ったことが面白くて盛り上がりました。「月から紫外線は出ませんよ」って。

そして最後の曲を披露する前のMC。今回のツアーを経て、やりたいことを見つけたAdo。これから日本のアーティスト、歌い手として誰も成し遂げたことがない3つの夢を叶えるために活動を続けていくと明かしました。ひとつは音楽賞の最高峰「グラミー賞」をとること。ふたつめは世界最大級の音楽フェス「コーチェラ」に参加すること。3つ目に「世界ツアー」を開催すること。それはあまりにも壮大で、達成するためにはいくつもの壁を超えていかなければならない険しい目標に感じますが、Adoならやり遂げるかもしれない。この日彼女の曲を聴いてきた我々観客の誰もがそう思ったに違いありません。その夢を後押しするかのような拍手喝采が会場を包み込みました。

しかも千秋楽の横浜アリーナでは4つ目の夢「国立競技場でのライブ開催」が発表されたとのことでAdoの今後が益々楽しみになりました。

最後はそんな彼女の宣言にふさわしい曲、ウタの「新時代」を歌唱して幕を閉じました。

私自身は今回が初めてのAdoのライブでした。YouTubeの公式チャンネルで昨年のライブ映像を見たときからいつか生で見てみたい、聞いてみたいと思っていたのでその夢が叶いました。思った通り、思った以上に本人から伝わってくるパフォーマンスの臨場感、パワーは素晴らしく最高の経験をさせてもらいました。今年の夏一番の思い出になったと言っても過言ではありません。来年も国立競技場で行われるライブはぜひ行きたいですし、今後世界進出するのであれば日本での公演も限られてくるかもしれません。絶対行きましょう!

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Posted by ウイング