ミュージカルの面白さを改めて教えてくれた!『カーテンズ』観劇感想

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「カーテンズ」公式サイト:https://www.curtains-musical2022.jp/

2/26から始まり、菅井友香が出演しているミュージカル『カーテンズ』。3/8(火)に行われた東京公演を観劇してきました。舞台の観劇は、ゆっかーが主演した『飛龍伝』以来となります。

「カーテンズ」は2007年に生まれ、トニー賞で数々の賞を受賞した作品。それを今回、城田優さんが主演・演出を務め、日本ミュージカル界の豪華キャストに加えて、今回がミュージカル初挑戦のゆっかーや三浦翔平さんがメインキャストとして参加しています。

あらすじ(公式サイトより)

舞台は1959年のボストン・コロニアル劇場。
新作ミュージカル「ロビン・フッド」はブロードウェイに向けトライアウト公演の真っ最中。
主演女優のジェシカは才能は無いのにプライドだけは高く、評判が悪かった。
そんななか、公演初日にジェシカが舞台上で何者かに殺害されるという事件が発生した。

駆けつけたミュージカルオタクの警部補、フランク・チョフィ(城田優)は事件の解決を急ぎながらも、その舞台作品が気になりはじめ、事件同様に舞台の内容に首を突っ込みはじめる。

新人女優のニキ(菅井友香)、看板俳優のボビー(三浦翔平)、作詞家のジョージア(瀬奈じゅん)、作曲のアーロン(岸祐二)、プロデューサーのカルメン(原田薫)、カルメンの娘で女優のバンビ(中嶋紗希)、演出家のべリング(宮川浩)など、出演者、スタッフ全員が容疑者!?
というなか、第二の殺人事件も発生。
犯人はいったい誰なのか…

会場は「東京国際フォーラム」

東京公演の会場は、東京国際フォーラム。ホールCで行われていますが、隣接したガラス棟は昨年、櫻坂46が紅白で「流れ弾」を披露した場所でもあります。

会場はJR有楽町駅からだとすぐだったので、迷う心配もありませんでした。入口で検温と消毒を済ませて、チケットを見せて入場します。エスカレーターを上がった先にグッズ売り場があり、現金以外にも電子マネーやクレジットカードでの支払いも可能でした。オペラグラスの貸出しもあります。

公演は第一幕70分、休憩20分、第二幕70分という構成になっています。

開演30分前、15分前、5分前にはフランク・チョフィ警部補による、注意事項のアナウンスがありました。言い回しが面白いので、観に行った人はぜひ耳を澄まして聴いてみてください。

休憩時間や終演後にはチケットのリピート販売も行っているとのことです。

私は今回3階席で観ました。全体を見れるのは良かったのですが、キャストの表情まではほとんど見ることが出来なかったので、少し心残りです。

観劇感想 ※ネタバレ注意

※以下は劇の内容に触れていますので、まだ観ていない方はご注意ください。

まずは前述したチョフィによる会場アナウンスの話しです。少し前の時代が舞台なので、携帯の電源についての注意事項でスマホを「きなこ」、ガラケーを「アルフィー」のイントネーションで話していたのが面白かったです。

会場に流れている音楽が不穏な止まり方をしたかと思えば、客電が徐々に徐々に暗くなっていき、いよいよ劇が始まります。

ミュージカルの中でミュージカル「ロビン・フッド」が行われておりますが、似たような衣装で踊る女性陣の中にニキ・ハリスを見つけるのに、時間はかかりませんでした。これはゆっかーのオーラの力か、はたまたファンとしての力か。

主演女優ジェシカのセリフが出てこない様子や、間の悪い浮いた存在感を出しているのが伝わってきて良かったし、クスッとさせるシーンでもありました。

劇中のカーテンコールの演出で、後ろを観客席に見立て、キャストたちが我々に背を向けて演じてたのが斬新で面白いなと思いました。舞台裏を除き見るような感覚でした。

ニキは度々ソロで歌うパートがありますが、その歌唱力に驚かされました。いつもの櫻坂でみせる歌声とはまた違い、ビブラートを効かせた透き通るような歌声でした。チョフィもニキの歌を絶賛していましたが、決してセリフというだけではありません。

今作の主人公であるそのチョフィが出てくると、彼を中心に事件と舞台が動き出します。「昔地元で演技を少しやっていました」と言って歌った曲は、ほんとに城田優さんが過去に演じた曲ですかね?有名な刑事のマネとして、「古畑任三郎」の声マネをやったりとアドリブ的なやりとりも魅力です。

「ロビン・フッド」で主演を演じるボビーこと三浦翔平さんも、特徴的な低音ボイスが役にぴたりとハマっています。ダンスも上手でした。

チョフィの、事件の話かと思ったらミュージカルについての話だったり、またその逆だったりするところ、ニキに恋して公私混同してしまうチグハグ感が好きでした。事件の容疑者である舞台の出演者は劇場から出てはいけないと自分で話しておいて、ニキを自宅に送ろうとしたりお茶に誘い、その度ニキにつっこまれてるところがお気に入りです。「そうでした」ってチョフィ、お茶目で可愛い。

舞台を夢中で観ていると、物語も捜査もどんどん進んでいきます。「証拠が入っている」とチョフィが持ってきたカバンに、停電の間にみんなが我先に見ようと駆け寄るところは面白かったですが、同時にみんな何かしら後ろめたいことを抱えて劇に臨んでいることが伺えます。そういった時にも駆け寄っていかない、まったく怪しくないニキが逆に怪しく思えたのですが、結果的にそれはミスリードに終わるので、安心しました。

楽しく進んでいた中で、「幕を上げろ!」と突然緊迫した場面になり、新たな殺人が起きたところで第一幕が終わります。

第二幕が始まり、キャスト通しでの疑いの眼差しが強くなる。夜のシーンで「あいつだ、あいつだ、あいつだ」と歌うのですが、耳に残ります。

その後ミュージカルシーンで拳銃による発泡でボビーが負傷してしまいます。ニキがとことこ舞台裏に向かったと思ったら、使われた拳銃を握って戻ってきました。そして誤射してしまい目の前にいたチョフィは驚きで思わず固まってしまう、という場面なのですが、「パン!」とあんな大きい音で、そんな展開があると思わなかったので、3階席にいた自分も思わず目を瞑ってしまいました。ビビりました。

銃を持ったニキに向かって、みんなが「あいつだ、あいつだ」と歌い出すところを、チョフィが「いちいち歌わないで」とツッコミ入れて止めたのは面白かった。

そんなチョフィとニキですが、次第に恋が芽生えて二人は両思いに。そのときにニキがステップを教えてあげるシーンがあり、ステップ名を口に出しながら踊るのですが、ゆっかーの言い方がとにかく可愛くて。最キュン案件です。

二人がダンスしながら息を合わせていく、心を通わせていくシーンは「ラ・ラ・ランド」を彷彿とさせました。まさにミュージカル、これぞミュージカル。

さらに殺人が重ねられるなか、物語終盤は怒涛のクライマックスを迎えます。犯人が誰なのかは最後まで予想つかなかったです。真相を解明していくシーンはドキドキしながら見ていました。そしてピンチが訪れたニキを助け出すチョフィの手腕に惚れました。

フィナーレはボビーにとっては災難でしたが、チョフィが代役を見事に務め、登場には思わず拍手が起こりました。

ロビン・フッドに扮するチョフィがニキに無事プロポーズを決め、物語は完結しました。

カーテンコールでは割れんばかりの拍手で、キャストの皆さんへ会場中が賛辞を送りました。私も鳴らせるだけの拍手を、舞台の幕が降りるそのときまで送りました。

あとがき

時間の都合もあってか、アンコールがなかったのが少し残念でした。もっと感謝の気持ちを伝えたかったです。スタンディングオベーションしたいぐらい。

劇が良すぎて、何回でも観たくなる作品となりました。時間とお金が許せば何回でも、そしてもっと前の席で観たかったです。リピート販売、めちゃくちゃ悩みました。

主演の城田優さんの表現は素晴らしく、演出も最高でした。三浦翔平さんの特徴的な低音ボイスも役にぴたりとハマっていて、もっと演技を見ていたいです。

ゆっかーはミュージカル初挑戦でしたが、それを感じさせない程、ニキを完璧に演じていました。それだけ練習を重ねたんだろうなと肌で感じました。「五月雨よ」のように、歌手活動が制限されてしまうのは少し残念ですが、今後も舞台に挑戦してほしいなと思いました。その経験がきっとグループにも還元されていると思います。

ここに書きれていないすべての出演者の方ももちろん素晴らしく、舞台の面白さを教えてくれました。役の大きさに関係なく、皆さん輝いていました。

ミュージカル「カーテンズ」、ぜひ映像化してほしい。最高でした。ブラボー!