櫻坂46はまたひとつ、強くなった。 「BACKS LIVE!!(バックスライブ)」 レポート
6/16(水)~6/18(金)の3日間に渡り、舞浜アンフィシアターと配信にて行われた「BACKS LIVE!!(バックスライブ)」のライブレポートになります。
3日間とも配信で観ましたが、2日目3日目は移動しながらということもあり、すべて漏れなく観れているというわけではないので、初日のレポートを中心に行っていきます。
目次
ライブレポート
17時に開場、そして配信が始まり、会場が人で埋まっていく様子が映し出されます。
初日のときは気づかなかったのかわかりませんが、2日目の開始前にステージ裏からメンバーたちの円陣の掛け声が聞こえてきます。
「いつも可憐にたくましく! 櫻のように咲き誇れ! Just Trust Yourself! 咲け!(一期生) 咲け!(二期生) 櫻坂46! 満開!!」
そして大きく「よろしくお願いします!」という声が聞こえ、会場もバルーンを叩いて応えます。そう、今回のライブはお客さんが声が出せないという状況のため、その代わりとなる白と桜色、2本のスティックバルーンが配られていました。これにペンライトも持ってた人は疲れなかったんですかね。
そして開演の18時が直前に迫り、影ナレが始まります。
影ナレ 初日:関、増本、守屋麗奈 2日目:大園、大沼、幸阪 3日目:原田、上村、守屋茜
最初に映像から始まります。「現状についてどう思いますか?」その問いに対して、力になれていない、存在感を出せていないという想いを言葉少なく語ります。でも、このライブがそれを払拭するきっかけになるはずだ、という流れからライブが始まります。
Overture
櫻エイトの8人と、尾関梨香を抜いた今回の出演メンバーが順番に紹介されていきます。
Nobody’s fault(センター:初日「土生」 2日目「遠藤」 3日目「井上」)
今回のステージはメインステージの前に円形状のステージがあります。その円形ステージの中心から、イントロに合わせてメンバーが姿を現わします。衣装は白いスーツスタイル。
初日のセンターは土生ちゃん。本来は最も小柄な森田がセンターを務めているので、真逆のシルエットでインパクトを残します。欅坂46の「エキセントリック」でもセンターを務めていた貫禄十分に、森田とはまた違った表現でこの曲を踊ります。
2日目はダンスに定評のある遠藤、3日目はここまでまだセンターをしてこなかった井上が、それぞれ振りを少しアレンジしながら、かっこよく歌い上げます。
Plastic regret(センター:原田)
この曲は、オリジナルメンバーでもある葵ちゃんが3日間センターを務めました。遠藤ちゃんや玲ちゃんの歌声が印象に残っています。
ダンストラック
センターステージの幕も上がり、メンバー全員によるダンストラックが始まります。やはり櫻坂(欅坂)といえばかっこいいダンスはかかせませんね。
半信半疑(センター:松田)
オリジナルメンバーではないまつりちゃんがセンターです。首をクイっと動かす振りが特徴的ですが、特にまつりちゃん、ちゅけもん、増本ちゃんが光っていたと思います。
MC
ここで最初のMC。まつりちゃんを中心に挨拶と、今日の意気込みを話していきます。初日の時は無茶ぶりとして、れなぁのぶりっ子が披露されました。「一瞬でも目を離したら、コツしちゃうぞ💕」(2日目は葵ちゃんが「ぴえんしちゃうよ」)
そしてこのライブ中、全員がセンターを務めるということを話してくれました。
途中からは一部のメンバーが残って話を展開していきます。
初日は武元、関、原田、上村(偶然の答え組)が担当しました。本来はここにおぜちゃんも参加するところ、今回はお休みをしていること、想いが伝わるようにこのMC中はおぜちゃんの色である「白と黄色」にペンライトを変えてほしいという話をしました。
2日目は齋藤、守屋茜、遠藤、増本、大沼、3日目は土生、渡辺、井上、大園、松田、守屋麗奈が担当しました。土生ちゃんの、「今日で終わりなんじゃなくて、ここからがスタートだと思ってる」という話から、この3日間のライブにかける熱い想いを感じました。
Microscope(センター:幸阪)
MCが終わり、学校のチャイムが鳴ったと思ったら曲が始まります。オリジナルメンバーでもある幸阪ちゃんがセンターでしたが、恋にときめく主人公を見事に表現していました。また、この曲に限らず、少し低めの歌声がとても特徴的で、もっと聴いていたくなりました。
偶然の答え(センター:関)
普段は控えめな関ちゃんが、胸に秘めた恋心を爽やかに、そして切なげに歌い上げるこの曲のセンターを担当しました。オリジナルメンバーでもあり、曲の解釈は十分。切なく、泣きそうになるような顔で歌い上げているときは、観ているこちらの感情も揺さぶられました。もっと活躍の場を広げてほしいメンバーのひとりです。
君と僕と洗濯物(センター:渡辺)
とにかくその歌声が可愛いんだ。こんな可愛い歌声は聞いたことがないというぐらい。まさにこの曲の世界観にマッチしたセンターでした。オリジナルメンバーもこの曲の良さを引き立てていました。サビの洗濯物を伸ばす振付けも可愛すぎる。
MC
初日は齋藤、守屋茜、遠藤、大沼、幸阪、増本が担当。「君と僕と洗濯物」に関連して洗濯物の話へ。あきぽの靴下が揃わない(この日もピンクと黒だったと)という話や、遠藤ちゃんの練習できるビブスの畳み方のこだわりトークがありました。さらに無茶ぶりで、あきぽの沼ソング「洗濯物バージョン」が披露されました。その後披露した増本ちゃんの即興ソングは、あきぽのほぼパクりでした。
2日目は土生、渡辺、井上、大園、松田、守屋麗奈グループ。ぺーちゃんが「君と僕と洗濯物」のセンターに立候補した理由を話してくれました。その理由は、普段お風呂に入るときや、洗濯物を干したり家事をするときにいつも聴いている曲だからとのことです。
3日目は武元、関、原田、上村グループ。このリハーサル期間、誰もが一度はライブのことが夢で出てきたという話。うえむーはBANを踊ろうとして振りがわからなくて何もできない、という夢を見たそうですが、正夢にならなくてなにより。関ちゃんは、「偶然の答え」のセンターをやる理由に、この曲が好きで、曲を聴くのとMVを見るのとで印象が変わる曲であると。特にMVに込められた意味について、「普通」という言葉を表現するのは難しいけど、普通じゃない人なんていないという想いを届けたいと熱い想いを語りました。また、一期生の原田・上村から、下の名前で呼んで欲しいというリクエストに、二期生の武元・関が応えました。今後も下の名前で呼ぶことが出来るのか、期待です。
VTR
「櫻坂46にとってあなたはどんな存在ですか?」という問いかけに、3日間で全員がそれぞれの想いを口にします。「必要な存在にまだなれていない」という言葉、だからこそこのライブにかける強い想い、その決意が伝わってきました。
ダンストラック
ペーちゃんを先頭にゆっくりと進んできて、そこから先ほどの映像で話したメンバーが一人ずつ出てきてソロダンスを披露します。
ブルームーンキス(センター:守屋麗奈)
もしかしてハマり役なんじゃないでしょうか?「あ、キスしちゃった」というセリフのあとのあのアザトカワイイ表情はれなぁにしかできません。一目で釣られてしまいました。
最終の地下鉄に乗って(センター:上村)
「プルプルプル」と電車の発車ベルが聞こえ、曲が始まります。うえむーは欅坂46のラストライブでの「もう森へ帰ろうか?」のセンターが印象に残っていたので、なんか安心して見ていました。最後の手をギュッとするところも見事に決まりました。
思ったよりも寂しくない(センター:守屋茜)
オリジナルメンバーでもあるあかねんがセンターを務めます。この曲の難しさを改めて感じるのですが、ラップ調の曲と息継ぎの難しい歌、そしてダンス。特に大サビ前のラップが難しくて、ミニライブで元々センターの天ちゃんですら、息が大変そうでした。でもそこをがんばって歌い上げてくれました。
MC
初日は土生、渡辺、井上、大園、松田、守屋麗奈グループ。玲ちゃんがまつりちゃんの謎の煽りが好きだということでリクエスト。「歯磨きしたかー!」「磨き残しはないかー!」ってかとちゃんか!
2日目は武元、関、原田、上村グループ。それぞれの良いところを話そうというテーマ。うえむーに対しては「メンバーのちょっとした変化にもすぐに気づいてくれる」。葵ちゃんに対しては「(最近二期生からいじられるけど)先輩だけどいじれる、そういう空気を作ってくれている(関)」。関ちゃんに対しては「いつも優しく支えてくれるので泣いちゃう(武元)」。ちゅけもんに対しては「ダンスでいつも先導してくれる」とそれぞれから話が出ました。
3日目は齋藤、守屋茜、遠藤、大沼、幸阪、増本グループ。二期生がサプライズで手紙を書いてきて、一期生ふたりへの感謝を伝えました。それだけでなく、一期生からも二期生の4人へ手紙で逆サプライズ。みんな感動の涙を流して、このライブの中でも最もエモい展開になりました。それにしてもきれいな涙だった。
ダンストラック
会場を半分に分け、バルーンスティックによるクラップを行います。初日にはアナウンスがなかったけど、2日目、3日目は配信で見ている人にも呼びかけて会場と配信で見ている人を盛り上げました。ちなみに配信は東京から北、南(あと世界)と分けていたんですけど、東京の人ってどっち?
クラップで盛り上がったところでメンバーがそれに合わせてダンスを踊ります。
それが愛なのね(センター:初日「遠藤」 2日目「武元」 3日目「土生」)
ダンストラックの流れのまま曲に入ります。この演出好きです。これもダンスナンバーな曲だと思うのですが、それぞれのセンターを軸にかっこよく、大人っぽく歌い上げます。
なぜ 恋をして来なかったんだろう?(センター:大園)
個人的には推しである夏鈴ちゃんの曲を、同じく推しである玲ちゃんが担当するという激アツ展開。ロングヘアーの玲ちゃんがパフォーマンスするとまた曲の印象が変わる気がします。2番の糸を使うところはオリジナルメンバーも苦戦したところですが、見事ミスなくやってのけました。
Buddies(センター:増本)
終始楽しそうにセンターを務める増本ちゃんが可愛いです。バラエティではおかしな言動が目立つ彼女ですが、パフォーマンスではそのダイナミックさや純粋さが活きます。2番サビの円になって寝転ぶところは、円形ステージもそれに合わせて回転するオシャレな演出でした。
BAN(センター:初日「大沼」 2日目「齋藤」 3日目「武元」)
先ほどのVTRで「櫻坂46にとってあなたはどんな存在ですか?」と問いかけられていたメンバーが順番にライトアップされ、改めて決意を語ります。そして最後にセンターを務めるメンバーの「私は、今日ここで生まれ変わります」という言葉を合図に「BAN」が始まります。めちゃくちゃ熱いです。
初日は少し意外でしたがあきぽ。しかしそのパフォーマンスを見れば前言撤回です。見事に歌唱しきりました。普段から力を制御できないほど全力で取り組むあきぽだからこそ似合う、力強い「BAN」でした。
2日目のふーちゃんも、得意のダンスを全面に押し出した最高のパフォーマンス。3日目のちゅけもんからも、魂の叫びが聞こえてきそうなぐらい、全力のパフォーマンスを見せてくれました。最後の不敵な笑みが鳥肌もの。
終演
ここでまつりちゃんから挨拶があり、幕が下ります。しかし会場の明かりはまだ全部点かないので、すかさずアンコールが始まります。一瞬、「ん?声を出さないでどうやってアンコールするんだ?」という会場の心の声が聞こえてきましたが、手拍子代わりのバルーンスティックを打つ音がどんどん連なっていきます。
5分ほどして、ライブTシャツに着替えたメンバーがステージに戻ってきます。特に3日目にはこのライブの総括として、まつりちゃんから「この1か月のリハーサル期間でひとつになっていく実感が湧いた」「ダンスでわからないところを、ダンサーさんに頼るだけじゃなく、それぞれのオリジナル楽曲の参加メンバーに聞くなど自分たちで解決したこと」など、このライブ期間を通して培った成果について話してくれました。ちゅけもんからは、ダンスやMCで引っ張ってくれたまつりちゃんに対しても拍手を送りたいと話し、会場全体から拍手が起こりました。
そして、アンコールに応えてもう1曲披露することになりました。
櫻坂の詩(アンコール)
この曲を聴いているときに、こうやってファンの前で歌われることにより、この曲は完成したと思いました。特に、1番の「本当のの寂しさって誰もいないことじゃなく 大切な人と会えなくなること 何があったかなんて分からないけど 君ならきっと乗り越えられるよ」がメンバーからファンに向けて、2番の「誰にも言えない悲しいことだってあっただろう 遠くから見てて心配した 僕らにできることは何もなくて 君自身が立ち上がるのを待ってた」がファンからメンバーに向けての気持ちを表しているように感じたからです。
歌い終わると、メンバーが円形ステージに沿ってファンの元へ手を振りながら挨拶をします。メインステージに戻るとBGMが止み、メンバーがマイクなしで「本日は本当に、ありがとうございました!」と挨拶をして締めくくります。
それでも会場はまだ明るくならず、まさかのダブルアンコール。メンバーはライブTシャツの上に先ほどのスーツ衣装で三度登場します。
初日:Nobody’s fault(土生) 2日目:Buddies(増本) 3日目(武元) (ダブルアンコール)
それぞれが最後の力を振り絞って1曲目に披露したものを再度パフォーマンスしてくれました。
3日目には、まつりちゃんから改めて最後の挨拶があります。パフォーマンス直後の息が上がった状態ということと、溢れる思いを口にして言葉に詰まるところもありましたが、隣の玲ちゃんがそっと背中に手をあてて支え、無事話終わりました。最後には「みんなのことが大好きー!!」と叫んでいました。
こうして本当の本当にライブが終演したのでした。
この3日間のライブを見て、あらためてライブのすごさ、メンバーのすごさを実感しました。そして楽曲のすばらしさも。また、改名後はじめての有観客ライブということで、メンバーとファンお互いの気合の入りようも違ったと思います。それが余計にライブの完成度を高めてくれていました。
そして今回、3列目のメンバーによるライブということでしたが、それぞれが良さを120%発揮してパフォーマンスしてくれたんじゃないかと思います。確実に櫻坂46の底上げになりましたし、ひとりひとりの自覚を感じました。応援に見に来ていた櫻エイトのメンバーもそれを感じているはずです。
この先もお客さんをフルで入れてのライブというのはすぐには実現しない日々が続きますが、来月の「W-KEYKI FES.2021」では確実にレベルアップした彼女たちのパフォーマンスが見れると思います。ぜひまた配信という形で会場に行けない人にも届くようになってほしいと思います。
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